重い足取りで向かうあの部屋
きっとあの件についての話だ
校内放送で呼び出された
「職員室に今すぐ来てください」ってな

壊したものはロッカーの扉
物言わぬ相手に暴力を具現化
寄ってたかってリンチした結果
扉が変形 開かなくなった

キックにパンチに肘打ちタックル
思いつく限りの暴力 重ねた
トドメの一撃 見舞うつもりは
もちろんなかった 不可抗力だ

その時誰かがこっちを見ていた
その時誰かがこっちを見ていた
バッチリ現場を見られていた
学校一のチクリ屋の仕業

その時誰かがこっちを見ていた
その時誰かがこっちを見ていた
バッチリ現場を見られていた
学校一のチクリ屋の仕業

重い足取りで向かう あの部屋
俺 なんか悪いことしたかな
「ちょっと来なさい」とそれだけ告げた
先生の顔が曇って見えた

図工の時間にニューアイテム登場
鋭利な刃物さ 彫刻刀
版画を作るにはこれが必要
ザクザクと板を掘って描く理想像

だけど俺は掌の皮をザクザク
血が出るギリギリまで深く深くえぐる
夢中で刃物を突き立て遊ぶ
脳内麻薬で痛みもトぶ

その時誰かがこっちを見ていた
その時誰かがこっちを見ていた
刃物のスリルでハイになる姿
学校一のチクリ屋の仕業

その時誰かがこっちを見ていた
その時誰かがこっちを見ていた
刃物のスリルでハイになる姿
学校一のチクリ屋の仕業

1日で1番ハイになる時間
みんなお待ちかね給食の時間
今日の献立について入念
にチェック完了 で準備万端

給食係が教室に凱旋
嗅覚がジャックされて脳内はワンダーランド
今日はご馳走だビーフシチュー 絶対お代わりするぜ 韋駄天のように掻き込んで誰よりも早くたどり着くのはこの俺だ you understand ?

宣言通り1番でお代わり
まだまだ残りがあることを確認
もっともっともっともっと欲しい
食べれば食べるだけお代わり欲しい

だけどお代わり2回は反則プレイ
そんなもん俺にとっちゃ緊縛プレイ
を強要されてる心境で1人
ただ黙々と頬張るお代わり

この気持ちどうにも止められない
頭がボーッとしてきて熱い
意識がもうろうちょっと危ない
本能と理性のバトル始まり

禁断のお代わり 欲しがるのは罪?
禁断のお代わり 欲しがるのは罪?
禁断のお代わり 欲しがるのは罪?
禁断のお代わり 欲しがるのは罪?

禁断のお代わり 欲しがるのは罪?
禁断のお代わり 欲しがるのは罪?
禁断のお代わり 欲しがるのは罪?
禁断のお代わり 欲しがるのは罪?

ついに 禁じ手 二度目のお代わり
物音立てず 俺 忍者の鏡
大丈夫 大丈夫 バレちゃいない
内心ハラハラ 神様にお祈り

その時誰かがこっちを見ていた
その時誰かがこっちを見ていた
「先生!あいつ!二度目のお代わりや!」
告発したのは学校一のチクリ屋

重い足取りで向かうあの部屋
前を歩くのは先生と親
振り返るとそこにはあいつがいた
勝者の笑み浮かべるチクリ屋

勝者の笑み浮かべるチクリ屋